精神科・心療内科
主にあつかうこころの悩み
うつ病
「落ち込む」「生きているのがつらい」「学校や仕事にいけない」などの「うつ症状」が長い期間続くこころの不調です。ひどくなると活動性が極端に落ち、休んでも症状が改善しません。こうした場合は決して本人や環境のせいではなく、脳の不調などが原因の「うつ病」を考えなければならないこともあります。お薬などの治療で、改善が見込めることが多く、早めの受診をお勧めします。
不眠症
「眠れない」「途中で目が覚めてしまう」等の悩みはバックに心の不調が隠れていることも少なくありません。また、不眠を放っておくと、さらにこころの不調が悪化してしまうことも多く、早めの対処が必要です。最近は依存性が少ないとされる薬の使用も可能です。
パニック障害
不安・緊張とともに、身体的原因のない吐き気や過呼吸・動悸などパニック発作を契機に、発作への不安が強まり、外出できない、電車に乗れない、などの生活に強い支障をきたす障害です。薬の治療と生活の中での練習(脱感作法)の組み合わせで治療していくことが可能です。
統合失調症
統合失調症は、およそ100人に1人がかかるとても身近な病気です。
脳の機能の調整がうまくいかなくなって、幻聴や妄想、生活しづらさなどの症状があらわれます。
何らかの原因でさまざまな情報や刺激に過敏になりすぎてしまうと、脳が対応できなくなり、精神機能のネットワークがうまく働かなくなることがあります。この状態が統合失調症です。統合失調症とは、このように脳内の統合する(まとめる)機能が失調している状態をいいます。
実在しない人の声が聞こえる幻覚が現れたり、周りで自分の悪口を言われていると思いこむ被害妄想が出たり(陽性症状)、意欲の低下などの陰性症状、臨機応変な対応ができない認知機能障害など、さまざまな症状が出現します。早目の治療がなによりも肝心です。
認知症
年を重ねると、誰しも記憶力に限界が出てきますが、極端な物忘れや迷子などの症状が徐々に進んで生活に支障をきたす場合、認知症の可能性を考えます。認知症は、進行自体を止めるのは難しいですが、進行を遅らせる薬を使ったり、適切な福祉、介護サービスにつなげることで、ご本人、ご家族ともに負担を軽減できる場合があります。ご家族からのご相談にも対応いたします。